私たちが生活を営んでいる現世(うつしよ)には数多の神が宿っていますが、古来より日本民族に敬られて来た神さまの中に山の神さまがいます
山にかかわる神さまの総称として山の神と便宜的に称しますが、山一つとっても実に多くの神さまが関わっておられます
山は生物や鉱物、樹木や果実や川を為す水など、生活に関わる全てのモノを齎すとも言えるので、山から齎せられるモノの全ては山の神さまのお陰だと信じられてきました
そこから派生して、様々な神さまと同一視される事も多く、山の神様である大山祇(おおやまつみ)神は別名を和多志(わたし)大神と言い、山と海を司る神さまとも言われています
特に稲作にかかわる人たちの間では田圃の水が山から齎される事から山の神さまは春には田の神さまとして山から下りてきて、収穫が終わると再び山に戻られると言う信仰が古くからあり、その為に同一の御祭神でありながら山の麓に本社を、頂に奥宮を建立している山もあります
また、奈良県の大神(おおみわ)神社の三輪山、茨城県の筑波山神社の筑波山など、山の全てが御神体として崇められている神社もあります
大山祇神、大山咋(おおやまくい)神、菊理媛神(くくりひめ)神などが山の神として知られており、鉱山などに於いては金山彦神、金山姫神が多く祀られています(大)
大山祇神、大山咋(おおやまくい)神、菊理媛神(くくりひめ)神などが山の神として知られており、鉱山などに於いては金山彦神、金山姫神が多く祀られています(大)