前回の続きで、上高見の諏訪社を紹介します。
御祭神 建御名方命(たけみなかたのみこと)
由 緒 創立年代は不詳、高見町の産土神である。南北朝時代の越後は蔵王堂(現蔵王町 金峯神社)を分岐点とし是より北は北朝方、以南は南朝方の勢力範囲であった。高見は北朝方で下高見村の粉川氏・伊丹氏一族が属し、のち楠氏一族が当地に移住し、その勢力挽回に努め「楠」字の「木」を捨てて姓を「南」と改め、専ら荒野を開墾し時期到来の機を伺っていたと伝う。南氏の祖は農業の神、諏訪大神の御神霊を奉って氏神と定め、五穀豊穣の祈願をなした。これを以て当社の創建とし、境内社の十二神社は旧氏子中の邸内社で有ったものを当社の境内神社として移し奉った。境内は旧来鬱蒼としていたが明治初年の上地の際伐採し、明治三十三年、耕地整理に伴い境内地を整備した。
境内社 十二神社 (御祭神 大山袛命 創立年代は不詳)