‘年中行事’ カテゴリーのアーカイブ

春季大祭のご案内

2012年4月4日 水曜日

4月14日・15日と執り行われる春季大祭のご案内申しあげます

昨年は東北地方太平洋沖地震の被害等を踏まえ、春季大祭の規模を縮小し4月15日のみの祭礼となりましたが、本年度は例年通り斎行致します

春季大祭はご祭神の御神徳を称え氏子崇敬者の無病息災や五穀豊穣を祈念するに留まらず、国家安泰や世界平和など祈願するお祭です

 

日程は

4月14日(土)

13:00   各戸祓

20:00     宵宮神事

4月15日(日)

14:00   春季大祭

17:00     神輿渡御祭

となっております。みなさまお誘い合わせのうえよろしくお参り下さいますようご案内申し上げます

注) 太字となっている部分はどなた様もご自由に参列出来ますので、よろしければご参列下さい。ご参列の方は拝殿へお集まりください

 

昨日今日と風が強く、境内では至る所で木の枝が折れていました。車が煽られる程の強風ですので、皆様お出かけの際は十分にご注意ください(大)

 

初午

2012年2月6日 月曜日

今年の2月3日は初午でした。

『初午』とは稲荷神社の縁日で、稲荷神社の総本社である伏見稲荷大社に御祭神が降臨されたのが 、和銅4年(711年)の2月の初午(2月最初の午の日)であったため、以来2月の初午の日に稲荷社では祭礼を行っています。

この日は兼務社 の稲荷社を四社駆けまわる一日です。

写真は長岡市中島の神明神社の境内社の稲荷神社です。

このあたりでは初午の日に写真の様な五色の紙札に子どもの名前を書いて心身健全成長を祈願する習わしがあります。この頃は感染症も広がりやすい時期ですので旗を奉納されたお子さんたちも病気に負けることなく健やかに育ってほしいと思います。

今年は当地方も大変な豪雪となり、2月3日も大変厳しい寒さでした。

翌2月4日は立春となり、暦の上では春になります。(太陰暦では立春が一年の区切りでこの日から新年となります)雪深い中にも次第に春の足音が近づいてきます。日は少しずつ長くなり、晴れ間が覗くと雪解けも進むようになります。雪下ろしなど豪雪地の冬は大変辛いものがありますが、その分だけ春の到来は嬉しく有り難いものです。季節の移り変わりに神様の力、恵だと感じるようになりました(桃)

 

 

塞の神神事

2012年1月15日 日曜日

1月14日夕方五時半より塞の神神事を執り行いました

 

当日は朝から子ども会の皆様など多くの方々のご尽力を賜りまして、無事に塞の神を作り終える事が出来ました

昨年の塞の神当日は雨交じりの肌寒い天気でしたが、今回は荒れた天気ではなく、また昨年の反省を生かした塞の神がお昼前には出来上がりました

夕方五時半から執り行われた塞の神神事では子どもたちを代表して六年生のお子様から玉串奉奠を務めて戴き、神事の安全などを祈願したのちに、六時から点火致しました

今回はあっという間に燃え広がり、写真を撮る頃には竹で作った枠組みしか残っていませんでした。本当はもっと勢いが強い時に撮りたかったんですが・・・

 

するめなどを焼き、食べながら家族或いは地域社会との関わりを深めあう昔ながらの風習です

 

氏子青年会や子ども会などが甘酒やお神酒を振舞っていたので、子ども達は甘酒を飲みするめを食べながら、大人はお神酒を飲みながら、火に当たり普段はあまり話さないような地域の人とも会話出来た良き機会になったのではないでしょうか

 

子どもたちにとっては、或いは大人でさえもあまり見る事のない巨大な火柱には、何か感じるモノがあったかも知れません

 

時代の移り変わりとともに塞の神神事の執行も段々と難しくなってまいりましたが、火を囲みながら楽しく会話をするこの情景を絶やさぬ様にしていきたいと思います

 

午後九時ごろには完全燃焼。昨年は丑三つ時まで苦戦していたのが嘘のようでした

 

年末年始の行事は塞の神神事を以て無事に納めさせていただきました。大分遅れてしまいましたが、みなさま今年もよろしくお願い致します(大)

 

新嘗祭

2011年11月23日 水曜日

今日11月23日は「勤労感謝の日」として国民の祝日に定めされております。

勤労感謝の日とはそもそも新嘗祭(にいなめさい)がその由来です。

日本人にとって五穀(米・稗・粟・麦・豆 諸説あり)の収穫は、古来より非常に大切なものでした。11月23日に天皇陛下が新穀を天神地祇にお供えをし神事を行い、その年の収穫に感謝する宮中祭祀のひとつで、日本中の神社でも祭事が執り行われています。

特に稲は単なる食べ物ではなく、日本人の主食としてまた文化の源流として深く根付いたものであり、租税の主幹として一年を養う大切な蓄えとなることから、大事な行事として飛鳥時代の皇極天皇の御代に始められたと伝えられています。

新嘗祭に合わせて、新穀を奉納いただきご神前にお供えいたしました。

我が国の食物自給率は、生産額ベースで69%、カロリーベースで39%(平成22年度農林水産省)と大変低く、今社会問題となっているTPP(環太平洋戦略的経済連携協定)の是非を含め、生産や輸入から消費に至るまでの食糧の料・値段・安全性の確保など大変不安を感じる問題です。また東日本大震災後の福島第一原発事故による放射能汚染の問題はどなたにとっても重要な関心事だと思います。

神社の人間にとって専門分野ではありませんが、食料の確保は天候や社会状況に大きく左右され、毎年2月の祈年祭(きねんさい としごいのまつり)で豊作を祈り、11月の新嘗祭では収穫を神様に感謝する生活が長い間の日本人の姿であり、神の恵みに深く感謝する姿勢は今の世の中にも重要な教になると思うのですが、いかがでしょうか。(桃)

 

 

/p

鞴祭

2011年11月8日 火曜日

旧暦の11月8日は鞴(ふいご)祭り、または踏輔(たたら)祭りといって、昔金属の加工や製鉄には鞴(ふいご)という火を起こすための道具が欠かせませんでしたが、鍛冶屋、刀工、鋳物師といった人たちは仕事を休んで稲荷社や製鉄を祀る神社に詣でる鞴祭りを行いました。

稲荷社は鋳成(いなり)の別名ともいわれ、当金峯神社も鉱山製鉄守護の神である金山彦命(かなやまひこのみこと)をお祀りしています。

現代では随分と廃れた感もありますが、今日市内で鞴祭りの奉仕を行ってまいりました。

高度の炎を使う危険の中、事故災害なく日々の業務が行えるよう祈願致しました。神事を行うだけでなく安全管理の確認も兼ねて行う日とされているようで、日常の繰り返しの中ではどうしても人の心の中に慢心や慣れといったスキが生まれます。気持ちを引き締めるために大変重要な一日であると思います。(桃)