本年2月19日は二十四節気(にじゅうしせっき 二十四気ともいう ※)の雨水にあたります。
旧暦正月寅の月の中気で、この頃になると寒さが少しずつ和らぎ、厳しい冬の間降っていた雪も雨に変わり、川や池に張っていた氷も融けて水になっていきます。また草木の発芽が促され、萌芽の兆しが見えてきます。
今朝も積雪が見られ、雪解け春の兆しはまだ目に感じられるには時間がかかりそうですが、日は次第に長くなり、時折日差しが差し込むと雪解けの水の音が心地よく感じられます。寒く辛い時期の後に暖かく心地よい季節がやってくる、人の人生にも喩えられるような季節の移り変わりは日本人ならではの感性のような気がします。(桃)
※二十四節気・・・陰暦では日付が太陽の位置とは無関係であったため、春夏秋冬の循環による暖・暑・涼・寒の往来のスレを生じることとなりました。これを補うために日付とは別に季節区分法が必要となり、一期を十五日に、一年を二十四期に分けました。つまり太陽の黄道上の位置、黄経三百六十度(周点三百六十度のこと)を二十四等分した位置にそれぞれの節気を配置して、一年の気候の推移を知るようにしたものです。(平成24年神宮宝暦 神宮館より)