本日から大寒ですが、ここ最近は割と暖かい気がします。お陰で雪掻き作業も一段落しました
今日は鏡について書きたいと思います
丸は欠ける所が無い完全な形を意味するなどと言われておりますが、鏡は昔から祭具の中でも特別な役割を担ってきました
『日本書紀』には天照大御神が天孫降臨の際に八咫の鏡を授けられて「此の宝鏡を視まさむこと、当に吾を視るがごとくすべし」と仰せられました
これは神さまの姿はそこにはありませんが「この鏡を見る事は私(=神さま)を見るのと同じ様にしなさい」と言う事です
鏡と対面するという事はそこに映る自分の姿を見ると共に、心の内面を深く反省し清らかな心で神さまと向かい合う事だと言えます
鏡の語源は影見(カゲミ)とかカカメ(=蛇の目)であると言われていますが、私は言葉遊びで彼我見(=カガミ)と言っています
彼と言う字は昨今は男性を表す事が多いですが、古文では「か」と読み「あちら」などの意味があります
つまりは「あちらから私を見ている」と言う意味になります。目に見えない神さまが鏡を通して自分を見ていてくださる・・・と思うと、自然と姿勢を正して、嫌な事があっても頑張れる気がしませんか?(大)